JALを利用する人にとって必須のJALカード。
色々とランクやバリエーションがあり、それぞれの環境や生活スタイルによってもどれが最適なのかは変わってくるのですが、学生であればまず間違いなくベストなのは学生専用カードの「JALカードnavi」でしょう。
圧倒的な特典で学生なら絶対に持っておきたい一枚です。
今回はそんなお得なJALカードの特徴やメリット、審査に至るまで解説していきます。
目次

引用元:https://www.jal.co.jp/jalcard/card/navi.html
学生専用のJALカードであるJALカードnaviは、他のJALカードでは考えられないくらいお得な特典・メリットが用意されています。
その優遇っぷりと言ったら社会人向けの一般のカードが霞んでしまうほどなのですが…
具体的にどのようなメリットがあるのか順番に見ていきましょう。
入会だけでeJALポイントが貰える
JALカードnaviを作ると、それだけでeJALポイントを5000ポイント(5000円相当分)貰えます。
eJALポイントはJALの航空券やパックツアーの料金支払いに使えるポイントです。
これを貰えるだけでも相当お得ですよね。
在学中年会費無料
JALカードnaviは在学期間中年会費が無料です。
通常JALカードは普通カードでも税込2,160円の年会費がかかりますので、これはnaviにしかない特典です。
マイル有効期限が無期限
在学期間中(naviを所持している間)は、マイルの有効期限が無くなります。
通常であれば獲得から3年間(36ヶ月)なのですが、大学生であれば4年間、大学院などに進学するとnaviも更新できるのでもっと長いスパンでマイルを貯めることができます。
有効期限を気にしなくて良いので日々の決済額が少ない学生でも無理なく貯められますね。
保険が自動付帯
クレジットカードには旅行時のトラブルを補償する保険が付いていることが多いのですが、カードによって補償額や適用条件が違います。
年会費無料系などの場合大抵はそのカードで旅費、つまり現地への公共交通機関料金などを支払っていなければ補償されない“利用付帯”です。
ところがこのJALカードnaviは保険が“自動付帯”なので、万が一のことがあってもカードを保有しているだけで補償を請求することができるわけです。
年会費が無料で旅行保険が自動付帯というものは非常に珍しく貴重なので、保険のためだけにでも持っておきたい1枚です。
(保険の適用条件などは多岐に渡りますので、詳細は公式サイトにてご確認ください)
ショッピングマイルが常時2倍
JALカードで日々の買い物などをするとショッピングマイルが貯まりますが、還元率は通常200円=1マイルの0.5%です。
しかしJALカードnaviであれば、無条件でショッピングマイルが2倍の100円=1マイル換算になります。
これは他のJALカードであれば年会費を税込3,240円払って加入するショッピングマイルプレミアムと同等のサービスですから、非常にメリットが大きいです。
ツアープレミアムが入会無料
JALカードnaviであればショッピングマイルだけでなくもちろんフライトマイル(飛行機に乗って貯まるマイル)もお得に貯められます。
フライトマイルは原則として出発地と目的地の距離(区間マイル)×運賃種別による積算率によって計算されます。
ですから、同じ距離を乗ったとしても、一番高い普通運賃で乗る場合と先得割引などで乗る場合は獲得できるマイルが違うんです。
たとえば東京-札幌間の区間マイルは510マイルですが、普通運賃で乗ると100%獲得なのでそのまま510マイル加算、スーパー先得だと75%なので383マイルになります。
(実際はこれに座席のグレードや各種ボーナス、ステータスなどが加味されます)
しかし、ツアープレミアムに入会しているとボーナスマイルがつき、割引運賃でも区間マイルの100%が加算されます。
学生であれば安い運賃で乗ることが多いと思うので、安い運賃でもより多くのマイルが貯まるというのは非常に嬉しいですね。
このツアープレミアムも通常は年会費2,160円の有料サービスですが、JALカードnavi会員であれば無料で入会可能です。
他にもJALカードnaviを作ると、navi会員だけのマイルボーナスがたくさん用意されています。
たとえば…
- “飛ぶほどボーナス”“貯めるほどボーナス”(年間のマイル獲得数に応じて更にマイルが貰える)
- “海外旅行ボーナス”(海外旅行に行くだけで片道300マイルが貰える)
- “語学検定ボーナス”(TOEICやTOEFLをはじめ、指定の検定で一定以上の得点を取ると貰える)
- “祝卒業!JALカードご継続ボーナスマイル”(卒業後もJALカードを継続するだけで2000マイルが貰える)
などがあります。
まさに至れり尽くせりの内容でnaviを持っているだけでマイルがザクザク貯まります。
特典航空券減額マイルキャンペーンがすごい
そしてここからがJALカードnaviの本当にすごいところ。
JALカードnavi会員は、「特典航空券減額キャンペーン」と称して、navi会員限定で通常よりはるかに少ないマイル数で特典航空券を利用できるキャンペーンをやっているんです!
このキャンペーンを利用すると、国内線であれば片道4500マイル、往復6000マイルでどこでもいけます(一部長距離、離島路線除く)。

引用元:http://www.jal.co.jp/121campaign/navi_mile/dom/
また海外路線でも通常の半額のマイルで利用できてしまいます。
たとえば韓国であれば7500マイル、上海や台北、香港などであれば10000マイル、長距離路線の北米でも25000マイルで往復可能です。

引用元:http://www.jal.co.jp/121campaign/navi_mile/inter/
通常、目的地にもよりますが国内往復で15000マイルほど必要ですから、これがいかにすごいことかわかるんじゃないかと思います。
キャンペーンということで常にやっているとは限らないのですが、少なくともこ数年は毎年継続されています。
一応キャンペーンとは言っていますが、JALとしてもおそらく学生会員獲得の目玉として位置づけているはずなので、これからもしばらくは継続するでしょう。
ディズニーデザインも選べる
2015年、JALJCBカードにディズニーデザインが登場しましたが、JALカードnaviでもディズニーデザインは用意されています。

引用元https://jalcard.jal.co.jp/cgi-bin/cardlist/spaf.cgi?f=sp_disney
これだけ全面にミッキーをあしらったカードというのも中々無く、注目度は抜群です。
ディズニーデザインはJCBだけなので、ディズニーデザインを希望する場合はJCBのディズニーデザインを選択して申し込みましょう。
なぜこんなに得なのか?
さて、ここまでざっとJALカードnaviの特典やメリットをご紹介してきましたが、学生がどれだけ優遇されているかは理解していただけたと思います。
ではなぜここまでJALは学生を優遇するのか?という疑問に行き着くかもしれません。
それはズバリ“囲い込み”をしたいからです。
JALは長らく日本のフラッグシップキャリアとして君臨してきましたが、ここ最近はANAと立場が逆転してしまっています。
その大きな原因のひとつが、ユーザー層の偏りにあるとも言われています。
JALユーザーのボリューム層は昔からのJALを知っている中高年層で、若年層はANA派、という人がかなり多いんですね。
これは両社のラウンジなどを見てもらえれば一目瞭然だと思います。
会社としては既存の顧客も大事ですが、それ以上に若く新しい顧客は欲しいものですよね。
若いということは一度顧客になってくれればそれだけ自社のサービスを長い間利用してくれるわけですから。
そんなわけでJALは学生にこれでもかというくらいのメリットを与えて、そのまま社会人になってもJALを継続してもらおうという狙いがあるわけです。
このように学生にはJALを気に入ってもらってこれからもずっと利用してほしいので、圧倒的なメリットを与えてくれているわけです。
ですからデメリットらしいデメリットはほとんど無いと言っていいくらいなのですが、しいて言えば…というものいくつかあります。
そこでここからはJALカードnaviのデメリットについてお話していきます。
JGC、ESTは不可
JALカードnaviは20代限定のサービス『JAL CLUB EST』を付加したり、JALグローバルクラブ(JGC)の入会することができません。
とはいってもJGCはともかく、ESTはnaviに比べればそこまでのメリットもないので特に必要はないでしょう。
JGCについても、学生の通常の利用頻度ではまず入会基準に達成しないと思いますからそこまで気にする必要はないと思います。
ただ、相当に旅行好きだったり大学院生で海外の学会に出席するため年に何回も長距離路線を利用しているという人であれば入会基準を達成することもあるかもしれません。
その場合は、別途club-a以上のJALカードを発行してもらえばそのカードでJGCに入会することができます。
naviとの二枚持ちもできますから、使い分けてどちらの特典も享受するということも可能です。
ショッピング枠が少ない
JALカードnaviは学生専用カードなのでショッピング枠の限度額が10万円とかなり低く設定されています。
学生カードでも30万円くらいは枠をくれるところもあるので、かなり厳しめの設定ですね。
そんなにカードなんて使わない!という人もいるかもしれませんが、10万円という枠は想像以上に少ないものです。
ちょっと大きな買い物をしたり、飲み会の幹事などでまとめ払いをしてしまうとすぐに限度額に達してしまいます。
他のカードを持っていれば使い分けをしても良いですが、どうせマイルを貯めるならJALカードに決済を集中したほうが効率的です。
ですから、枠が足りない場合は、一時(臨時)増枠と言って、電話などでカード会社に連絡すると一時的に上限額を引き上げてくれるサービスを利用しましょう。
一応審査があり、無条件にいくらでも引き上げてくれるわけではありませんが、一時増枠は正当な利用目的をしっかりと伝えれば大抵は審査に通過できます。
また、毎月コンスタントに利用して、引き落としに遅れることなく支払い実績を積んでいけば信用力が付くので、恒久的な増枠も可能になります。
実際、私も学生時代JCBのJALカードnaviを利用していて、30万円まで限度額を引き上げてもらいました。
毎回一時増枠を頼むのも面倒だし恒久増枠してほしい!という人は、半年くらいコツコツと実績を積み重ねてから審査をお願いしてみてください。
最後に、JALカードnaviの審査についてお話しします。
航空系のカードは比較的審査が厳しめと言われていますが、JALカードnaviは学生カードなのであまり審査の難易度を気にする必要はありません。
というのも、学生の場合、基本的にカードの審査は親を基準にするからです。
たとえ一人暮らしであっても、自分で独立して生計を立てていない場合は両親の信用力が基準になります。
独立生計というのは親の扶養から外れて自立して生活をしているということなので、バイトなどの有無も関係ありません。
独立生計の学生というのは基本的にはビジネススクールの社会人学生など、特殊な場合を除いていません。
ですから、両親(あるいは保護者)が普通に仕事をしていて収入があれば、学生カードの審査はまず落ちることはありません。
過去に事故歴(他のクレジットカードで支払遅れを繰り返した)があったり、直近で何枚もクレジットカードに申し込んだりといったことがなければ審査については気にしなくて大丈夫です。
以上、今回は学生専用のJALカード「JALカードnavi」についてのメリットやデメリット、審査などについての情報をお届けしました。
航空系のクレジットカードも社会人になればまた色々と選択肢が出てきますが、学生カードでは現状、他が比較の対象にならないほどJALカードnaviが圧倒的にお得です。
持っているだけでマイルがどんどん貯まり、利用しやすさもピカイチという文句なしに最強のカードなので、航空系のクレジットカードを考えている学生さんはぜひJALカードnaviを作ってみてください。
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